昨今のプログラミングの流行には、目を見張るものがあります。小学校でもプログラミングが、必須科目になりました。しかし、プログラミングスクールが胡散臭いといわれる事があります。それはなぜでしょうか。
この記事では、
なぜプログラミングスクールが胡散臭いと言われるのか。
プログラミングスクールの選び方
プログラミングスクールに不向きな人
などを解説していきます。
プログラミングスクールが胡散臭いとなぜ言われる?
まずは、胡散臭いと言われる理由を考えてみましょう。
料金が高すぎる
プログラミングスクールの料金は、数十万円以上することが多いです。人件費や教材の開発など考えれば、それなりにかかるはずですが、自分が受講して効果があるかどうか不安になる方が多いです。
逆に料金が無料だ
逆に料金が無料だというスクールもあります。これは、どういうことでしょうか?
主に以下の2つの理由があります。
- 受講後に就職した場合に一定期間の給与の一部を返済するという条件付きのスクール
- 受講後にスクールの関連企業に就職するという条件付きのスクール
これらのスクールは、料金が無料で、魅力的に見えます。ここに、実は胡散臭いと言われる理由があります。
まず、一定期間の給与の一部を返済するというスクールは、返済額が高額になる可能性があります。例えば、一括支払いでは、30万円のスクールが、月額2万円の返済で2年間だと、合計48万円の返済になります。トータルで当然高額の支払いになります。
また、どちらの場合でも、就職先が限られることが多いです。
スクールが提携、推薦する企業、関連企業に就職しなければならないなどです。これらの企業が、自分の希望や適性に合わなくても就職しなければならなくなります。
無料で学べて、就職もできるので、うまくこのシステムを使えば、本来ならメリットになるのです。良く確認して上手に使いましょう。
転職先がSESばかり
プログラミングスクールに入ると、転職先がSES(システムエンジニアリングサービス)ばかりになるという話をよくききます。
SESとは、システム開発の受託業務を行う企業のことです。エンジニアとして働く場合、自社のプロジェクトではなく、他社のプロジェクトに派遣されることが多いです。
では、なぜプログラミングスクールに入ると、転職先がSESばかりになるのでしょうか?以下のような理由があります。
- プログラミングスクールがSESと提携している場合がある。
- プログラミングスクールのカリキュラムがSESに合わせている場合がある。
- SESは就職しやすい
プログラミングスクールを選ぶ際には、SESとの関係やカリキュラムの内容を確認することが重要です。また、プログラミングスクールを卒業した後には、自分の希望や適性に合った企業を探すことが大切です。
ここで、sesのデメリットと言われることを解説しておきます。
- SESは、プロジェクトの品質や内容に関わらず、納期やコストを優先することが多いため、エンジニアとしてのスキルアップややりがいが得られないことがある。
- SESは、プロジェクトによっては、古い技術やツールを使わされることがあるため、エンジニアとしての市場価値が下がることがある。
など言われますが、プログラミングスクールの転職先がSESばかりだからといって、それが悪いプログラミングスクールであるとは限りません。しかし、SESに転職することが本当に自分の目標や希望に合っているかどうか、よく考える必要があります。
講師が良くない
プログラミングスクールの、講師が良くないと言われることがあります。これは、どういうことでしょうか?
- 講師がプログラミングの知識や経験が不足している。
とくに、エンジニア未経験で講師になっている方は、知識不足なことがあります。
- 講師が教え方が下手。
これは、プログラミングスクールに限りませんが。
では、どうすれば講師が良いプログラミングスクールを見つけることができるのでしょうか?
- 講師のプロフィールや評判を調べる
プログラミングスクールの公式サイトやSNSなどで、講師のプロフィールや評判を確認することです。
- 無料カウンセリングや体験授業に参加すること
プログラミングスクールの多くは、無料カウンセリングや体験授業を行っています。これらに参加することは、講師の雰囲気や教え方を直接感じるのに最も有効です。参加する際には、講師や、担当者に質問して、対応や知識を確かめましょう。質問内容をある程度考えてから挑みましょう。
授業が良くない
プログラミングスクールのもう一つの重要な要素は、授業です。
以下のような授業があると良くないスクールと評価されてしまうことになります。
- カリキュラムや教材が古く、現在の技術やトレンドに合っていない。
- カリキュラムや教材が難しく、初心者に理解できない。 逆に、簡単すぎて、中級者や上級者には物足りない。など受講者のランクに合っていない。
- 授業が不十分で、必要な知識や技術が網羅されていない。
- 受講者の参加やフィードバックが求められないことがある。
プログラミングスクールの授業や講師が良くないからといって、それが悪いプログラミングスクールであるとは限りません。しかし、授業や講師は、プログラミングスクールの核とも言えるものです。質や内容は、プログラミングスクールの選択において、重要なポイントです。
プログラミングスクールはどうやって選ぶの
プログラミングスクールが胡散臭いと言われる理由を見てきましたが、では、プログラミングスクールはどうやって選ぶのでしょうか?
以下のポイントに注意してください。
料金が適正
プログラミングスクールの料金は、高すぎても無料でも、胡散臭いと言われてしまいます。料金は、その品質や効果とは必ずしも比例しないことを気をつけてください。以下のことに注意して選んでください。
- 自分の予算や収入に合っているかどうか。
- 提供されるサービスやサポートに見合っているか。
- 返金保証や分割払いなどのオプションの確認。
- 将来的な返済や契約の条件が明確かどうか。
講師が現役エンジニアである
プログラミングスクールの講師は、プログラミングの知識や技術を教えるだけでなく、受講者の学習をサポートしたり、モチベーションを高めたりする役割も担っています。
講師について、以下のことに注意してください。
- 現役のエンジニアかどうか。
現役のエンジニアであれば、最新の技術やトレンドに精通している可能性が高いです。エンジニアにこだわる必要はありませんが、講師の経歴は注意しましょう。学生アルバイトの場合もあります。
- 教える技術や言語に関する実務経験や実績があるかどうか。
スクールでの講師歴もわかれば確認しましょう。
教え方やコミュニケーションスキルが良いかどうかを確認。
無料相談や体験授業を利用しましょう。
講師は最も重要なパートナーです。質や評判は、スクールの選択において、重要なポイントです。
転職サポートはほどほど
プログラミングスクールの中には、転職サポートを提供するものもあります。以下のようなものです。
- 転職先の紹介や面接の準備などのサポートを行うこと。
- 転職成功時に一定の報酬や手数料を支払うこと。
- 転職先の条件や待遇に関するアドバイスや交渉を行うこと。
転職サポートは、プログラミングスクールの魅力的なサービスの一つです。
しかし、転職サポートには、注意すべき点もあります。以下のようデメリットもあります。
- 転職活動に過度に介入してくる。
- 転職に対し、不当な要求や圧力をかけてくる
転職サポートは、プログラミングスクールの付加価値の一つです。有効に使えば大変メリットのあることです。しかし、上記のようなデメリットもあるので、それが必ずしも受講者の利益になるとは限りません。
自分の目標や希望を明確にしないと、スクール側も適切なアドバイスが出来ず、デメリットになってしまうこともあります。プログラミングスクールの提案や紹介に盲目的に従わないことが大切です。
有名なスクールだ
プログラミングスクールを選ぶときに、有名かどうかも大切なポイントです。
- プログラミングスクールが、テレビや雑誌などのメディアに取り上げられていること。
- プログラミングスクールが、著名な人物や企業との提携や協力をアピールしていること。
- プログラミングスクールが、受講者数や卒業生数、転職実績などの数字を大きく掲示していること。
有名なスクールは、特に注目されやすいもの。スクール側もマイナスな噂が立たないように適正な経営をすることが多いです。
無料カウンセリングは必ず行うこと
無料カウンセリングとは、プログラミングスクールの担当者や講師と直接話をする機会のことです。以下のようなことを気をつけて行いましょう。
雰囲気をつかみましょう。意外と第一印象は大切です。
担当者に自分の目的や希望をはっきり伝えましょう。事前にまとめて書き出しておきましょう。
曖昧なままでは、適切なプランやアドバイスをもらえない可能性があります。
自分に合ったプランやアドバイスであるか確認しましょう。相手の都合では無く、自分主体であるかです。質問や疑問を積極的にぶつけ、詳細や条件を十分に理解することが大切です。
プレッシャーや誘導に負けないこと。プログラミングスクールの担当者は、受講者を勧誘することがあるので、自分の意思をしっかり持つことが大切です。
無料カウンセリングを必ず行って、自分に合ったプログラミングスクールを見つけましょう。
プログラミングスクールが向いてない人もいます
プログラミングスクールは、プログラミングのスキルを身につけるための有効な手段の一つです。しかし、誰にでも向いているというわけではありません。プログラミングスクールが向いてない人もいます。
スクールに入るだけで出来る様になると思ってる人
プログラミングスクールは、知識や技術を教えてくれますが、それだけで、プログラミングが出来る様にはなりません。
プログラミングは、実践や練習が必要なものです。スクールに入っても、自分で積極的に学んだり、コードを書いたりしなければ、プログラミングのスキルは身につきません。
自分から学んでいこうという気がない人
– プログラミングスクールの授業や課題に消極的である人。プログラミングスクールの授業や課題は、面倒くさいものとして捉えている人などです。
プログラミングスクールに入っても、自分の努力や意欲がなければ、プログラミングのスキルは身につきません。プログラミングスクールに入る前に、自分が本当にプログラミングを学びたいのかどうか、よく考える必要があります。
また、学びとは継続するものです。
プログラミングは、常に進化しています。プログラミングスクールで学んだことは、すぐに古くなったり、変わったりしていきます。プログラミングスクールで学んだことは、基礎や入門に過ぎません。スクールを卒業した後も、自分から学んでいかなければ、プログラミングのスキルは向上しません。
特に、以下のようなことが無いようにしましょう。
学んだことを定期的に復習したり、実践したりしない。
プログラミングスクールで学んだことに満足してしまう。プログラミングスクールで学んだこと以上のことを学ぼうとしない。
逆に上記のような考えを持たずにスクールに向かえる人は、プログラミングスクールが向いていると言えます。
プログラミングスクールは、プログラミングの学習のきっかけを提供するものであり、プログラミングの学習の終わりを意味するものではありません。
プログラミングを全く知らない人
プログラミングスクールでは、全くの初心者でもOKと言っています。しかし、知識ゼロで挑むのはもったいないです。
カウンセリングの時に、なんの言語をやりたいですか?と聞かれて、言語ってなんですか?という状態では、カウンセリング時間がもったいないです。少なくとも、関連書籍や雑誌を一冊は読んで、ベースの知識がある状態で話を聞きましょう。
プログラミングスクールのメリット
プログラミングスクールが胡散臭いと言われる理由や、プログラミングスクールが向いてない人を見てきましたが、では、プログラミングスクールのメリットは何でしょうか?プログラミングスクールには、プログラミングの学習において、他の方法にはないメリットがあります。
プログラミングスクールのメリットは、以下のようなものが挙げられます。
プログラミングスクールは、プログラミングの学習に専念できる
プログラミングスクールに入ると、プログラミングの学習に必要な環境や教材、講師、仲間などが揃っています。スクールでは、学習に集中できるように、カリキュラムやスケジュールが組まれています。学習に対するモチベーションや目標が高まるように、サポート体制が整っています。
プログラミングスクールは、プログラミングのコミュニティに参加できる
プログラミングのコミュニティとは、プログラミングに関心や情熱を持つ人たちの集まりのことです。
プログラミングスクールの仲間や卒業生。プログラミングスクールで一緒に学んだり、卒業したりした人たちとのつながりです。
スクールによっては、受講者同士が話ができるコミュニティの場を積極的に設けているものもあります。
コミュニティに参加すると、知識や情報の共有ができたり、学びについての刺激を受けたりすることができます。
コミュニティに参加できれば、プログラミングの学習がより楽しく、有意義になります。
参加したいと思うならば、そのスクールにコミュニティがあるのかどうかも確認すべきです。
質問ができる
プログラミングスクールの最大のメリットが講師に質問出来ることです。独学だとつまづいた時に解決方法がすぐにわかりません。ネットや本で解決方法を見つけたとしても、それが正しいかわかりません。スクールの場合は、講師に直接質問でき、的確な回答を得ることができます。
プログラミングスクールのデメリット
プログラミングスクールには、多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
受講費用が高額
プログラミングスクールの受講費用は、スクールやコースによって異なりますが、一般的には数十万円からです。
独学と比べると、圧倒的に高額です。独学でプログラミングを学ぶ場合は、教材やツールの購入費用やインターネットの利用料金などがかかりますが、それでも数千円から数万円程度で済むことが多いでしょう。
学べる内容が限られているケースもある
プログラミングスクールは、プログラミングの知識や技術を教えてくれますが、それは、スクールが決めたカリキュラムやコースに沿って行われます。
自分のやりたいカリキュラムがそのスクールにあるか、良く確認しましょう。
プログラミングスクールのカリキュラムやコースは、自分の目的や興味に合っていれば、メリットとなりますが、そうでなければ、デメリットとなります。
プログラミングスクールに入る前にやっておくべきこと
何も用意せずに、プログラミングスクールに入るより、事前に準備してから入った方が効率良く学ぶことができます。準備無しに入った人がスクールを悪く言っていることもありますので、前もって、以下のことを考えておきましょう。
自分の目的や目標を明確にする
自分の目的や目標を明確にするために、以下のようなことを考えておきましょう。
- プログラミングを学ぶ理由や動機は何か?
- プログラミングを学ぶことでどんな成果や効果を得たいか?
- プログラミングを学ぶことでどんなキャリアやライフスタイルを目指すか?
- プログラミングの基礎を学んでおく
おすすめプログラミングスクール
最後に、おすすめのプログラミングスクールを紹介します。
サブスクで学べるスクール
以下の記事で紹介ていますが、サブスクリプションで学べるスクールがあります。サブスクであれば、受講料も比較的安く、リスクが少ないです。
AI専門コースのあるスクール
次のスクールは、AI専門コースがあります。今、AIの需要は高まっています。ニュースでも聞かない日はありません。最初から目的が明確なら、他のことを考えなくて良い専門コースがおすすめです。
コメント